カレン族とは…
生活
Life
カレン族は、タイとビルマの南東に住む民族で、人口はおよそ1400万人と伝えられています。
ビルマの南東にカレン族の国家があります。首都はPa-an。ほぼ大半のカレン族がこの国に住んでいます。
カレン族の大半が山で生活しているため、日々の生活は農耕中心となっており、南のビルマと東のタイの金持ちの土地を耕作する農民として生活しています。
そのため、カレン族の主食は米で、他にたくさんの野菜や肉など、だいたいアジアで食されるものが食べられています。
ご飯、魚醤、いんげん豆とホットペッパーやスパイスを混ぜた「Talapaw」 とよばれるものがカレン族の有名な料理です。
文化
Culture
宗教 カレン族が信仰する宗教は大体が仏教か独自の宗教(アニミズム)です。キリスト教信仰は住民の30%程度です。
言語 カレン語を話す彼らには、SgawとPwoという2種類の方言があります。どちらもビルマ語や中国語のように独特の調子のある言語なのですが、この二つはまったく異なる言語であり、それがとても面白いところです。
文字 カレン族には独特の文字があり、その形は鶏の足跡に似ています。今ではこの文字を理解できる人は少ないです。今、常用されている文字はビルマ文字、またはタイ文字です。
象徴 カレン族の文化の中に、象徴としてカエルと水牛の角がしばしば使われます。これらは彼らが使う儀式の楽器によく見られます。合金で作られた楽器に、カエルや象、太陽が装飾されており、値段が高く価値のある楽器ほどカエルの装飾が増えるそうです。Kloとよばれるカエル型ドラムやKweという水牛の角笛は、冠婚葬祭や新年のお祭りの中で祝福をもたらすために演じられることが多いです。
衣装
Clothes
カレン族の民族衣装は貫頭衣で長い腰紐を腰に巻くシンプルなスタイルですが、白・赤・青とカラフルで多様な模様があり、とても綺麗です。それらの色や模様には意味があります。白は「純粋」を意味し、未婚の女性が身につけています。赤は「勇敢」、青は「忠実」を意味し、一般的に男性や既婚者が身に着けています。女性が身に着ける服は特に刺繍や模様が施されていますが、この模様には大蛇・悪魔などの悪いものを封じて寄せ付けないという意味があるそうです。
このカレン族の民族衣装は村々によって多種多様ですが、特定のデザインや色などは共通しています。この民族衣装はビルマやタイに住む他の民族の衣装と明らかに異なるため他の民族衣装と簡単に見分けが付きます。
このカラフルな伝統衣装で祝祭や来訪者への歓迎のダンスパーティを開いたりなど、カレン族は村の外から来る者達などにもとても友好的な民族として知られています。
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